【高橋藍、西田だけじゃない】いまや世界基準 SVリーグ男子の楽しみ方

バレーボール人気が上昇しているそうです。
Z世代に向けたあるアンケートでは、好きなスポーツとしてバレーボールと答えた人が、サッカーと答えた人の数を超えたようです。※
この人気は、アニメ「ハイキュー!」効果ももちろんですが、男子バレー日本代表の近年の勢いも影響していることでしょう。
2023年、苦境からオリンピック出場を決めた時の歓喜、そして翌年、オリンピック準々決勝での悔し涙。

今や世界と対等に渡り合う日本男子バレーには、高橋藍、西田有志などのスター選手も増えました。が、中継される世界大会の回数は限られており、ファンの熱量を維持するのも難しいものです。

そんなあなたに朗報。今は、「SVリーグ」が熱いんです。

日本代表のみならず、次世代スターや海外一流プロがしのぎを削る、バレーの準プロリーグ、「SVリーグ」の楽しみ方を紹介します。そのレベルの高さと白熱したゲームには、きっとあなたも釘付けになるはず。

※ 株式会社RECCOOが運営する、Z世代に特化したクイックリサーチサービス『サークルアップ』の調査による(2025年2月1日発表)Z世代大学生が選ぶ好きなスポーツ1位は野球!2025年2月1日に調査結果発表|ベストカレンダー

目次:
SVリーグってなんだろう?
サッカーのJリーグ、バスケのBリーグぐらいメジャーなの?
あの選手はどこのチームに?
試合は いつやっているの?】
チケットを取る前に・・・SVリーグをおうちで楽しむ方法
YouTube:SV.LEAGUE Official Channel
男女全試合 独占LIVE配信
各チームのYouTube公式チャネル
バレーをテーマとした SNSの発信チャネル
観戦が10倍楽しくなる3つの秘訣
まとめ

SVリーグってなんだろう?

SVリーグとは、2024年11月に発足した、日本バレーボールのトップリーグです。
「2030年までに世界最高峰のリーグを目指す」のコンセプトの元に、前身となるVリーグを発展させた新体制で、男子リーグには10チームが所属しています。
各チームは、本拠地となるホームタウンの自治体名をチーム名に掲げ、企業のクラブチームであっても地域や社会とつながる活動を目指しています。

【SVリーグって、サッカーのJリーグ、バスケのBリーグぐらいメジャーなの?】

残念ながら、SVリーグの認知度はまだ低いと言わざるをえないでしょう。
スポーツリーグというと、真っ先に浮かぶのはプロ野球。また、1990年代に社会現象にもなったサッカーのJリーグ、さらに、2015年バスケ人気を後押ししたBリーグ発足などが浮かびます。それと比べると、バレーボールのリーグ構造を知っていて、しかも応援している人は限られているようです。

ただ、確実に注目度は向上中。
今年4月に終了した2024/2025のレギュラーシーズン観客数は103万4667人で、昨年の旧Vリーグ1部と比べると204%に倍増したとのことです。

実は、今回のバレーボールリーグの改革には、JリーグそしてBリーグ成功の立役者であった大河正明さんというスポーツビジネスの専門家が、推進役として関わっているそうです。
もともと企業の部活動だった実業団バレーの良さを活かしながら、真のプロスポーツとして、そしてスポーツ事業として発展し、より大きなファンダムを作っていく将来が楽しみです。

【あの選手はどこのチームに?】
日本代表でお馴染みの選手の多くは、SVリーグ各々のチームに所属しています。また、代表選で対戦相手として戦った、一流の外国籍選手も何名かが今シーズンSVリーグに参戦してきました。

オランダの怪物二ミル、アメリカチームの得点源の一人デファルコ、世界ランク第一位のポーランドからはシリフカ、ブラジルの中心選手ルカレリなど。

新体制により、コートに立てる外国籍選手枠が1人から2人(これとは別枠のアジア枠1名)に増えて、ここまでグローバルな選手獲得につながってきました。ボールが落ちない日本のバレーボールに、世界レベルの高さとパワーが加わり、競技の質が驚異的にアップしています。

男子10チームと、2024/2025シーズンの代表的な選手の名前を挙げてみます。
(レギュラーシーズン順位順。シーズン後の退団・引退前の情報。)

・大阪ブルテオンズ (大阪府枚方市)
西田有志(オポジット) 山本智大(リベロ) ジェスキー(アウトサイドヒッター)

・サントリーサンバーズ大阪 (大阪府大阪市)
 大宅真樹(セッター) 高橋藍(アウトサイドヒッター)ムセルスキー(アウトサイドヒッター)

・ウルフドッグス名古屋  (愛知県豊田市)
 二ミル(オポジット) 深津英臣(セッター) 水町泰斗(アウトサイドヒッター)

・ジェイテクトSTINGS愛知 (愛知県岡崎市)
関田誠大(セッター) 宮浦健人(オポジット) デファルコ(アウトサイド)

・東京グレートベアーズ (東京都渋谷区)
柳田将洋(アウトサイドヒッター) 後藤陸翔(アウトサイドヒッター)深津旭弘(セッター)

・サンダーズ広島 (広島県広島市)
新井雄大(アウトサイドヒッター) 三輪大将(ミドル ) ロケ(オポジット)

・日本製鉄堺ブレイザーズ (大阪府堺市)
バーノン(オポジット) 高野直哉(アウトサイドヒッター)安井恒介(アウトサイドヒッター)
・東レアローズ静岡 (静岡県三島市)
  西本圭吾(ミドル) レチネ(アウトサイドヒッター) 山田大貴(アウトサイドヒッター)

・VC長野トライデンツ (長野県松本市)
ウルリック(オポジット) 工藤有史(アウトサイドヒッター) 樋口祐希(アウトサイドヒッター)
・ヴォレアス北海道 (北海道旭川市)
張育陸(オポジット) 池田(アウトサイドヒッター) 鍬田(アウトサイドヒッター)

図:チームの本拠地*

引用:初めてのSVリーグ観戦ガイド – TAWAGOTO VBLOG
*:黒枠の10チームが、SVリーグ所属チーム。(青枠はVリーグ所属チーム)

【試合は いつやっているの?】
レギュラーシーズン(リーグ戦):
10月から4月までの7か月間、全44試合をホームアンドアウェイ方式で戦います。基本、週末の土日に、同じ対戦相手と2連戦。多くは午後1時~3時前後にスタートするデイゲーム。

チャンピオンシップ:
リーグ戦上位6チームがチャンピオンシップに進み、4月末から約2週間、決勝に向けてトーナメント戦を行います。決勝は、関東地域の巨大アリーナで開催。ホームのファンたちも駆け付けての応援合戦も見ものです。

通常、初夏から秋にかけて日本代表としての国際試合が続くので、SVリーグと合わせると、ファンにとっては一年間ほぼ全ての時期でバレーボールを楽しむチャンスがありそうです!

チケットを取る前に・・・SVリーグをおうちで楽しむ方法

日本代表の試合を目にした人には、人気選手たちのプレーを引き続き見たい、というきっかけでSVリーグを覗くのがスタートラインかと思います。
地上波では滅多に放送がないSVリーグ。でも、はまり始めると、実はいろんな方法で触れることができます。チケット獲得に奔走したり、生の試合を見たり、そんな時間がない人も、まずはおうちで楽しんでみてください。

YouTube:SV.LEAGUE Official Channel
この公式チャネルでは、試合の当日か翌日に、10分前後の試合ダイジェストが掲載されます。
解説もなく、淡々と流れるダイジェストですが、不思議と試合の流れや、チームの調子が伝わってきます。サーブ、ブロック、ディグなど、人気選手が強みとするそれぞれのプレーもスローで再現されることもあり、手軽にバレーを楽しむことができます。

JSports オンデマンド:大同生命SVリーグ 男女全試合 独占LIVE配信
スポーツテレビ局の一つ J SPORTS はSVリーグの協賛企業の一つ。マルチチャンネルにて試合の生放送が行われることもありますが、注目はオンデマンド配信。SVリーグ男女の全試合を配信しています。
個人的な話ですが、Youtubeのダイジェストで飽き足らなくなった私が、サブスクで利用し始めたのがこの配信サービス。これまで知らなかった若手選手のプレーや、海外実績の豊富な監督の指導ぶりが見れて、バレー好きの人はきっとのめりこむきっかけになるはず。

各チームのYouTube公式チャネル
多くのチームが公式チャネルで、個性ある動画を紹介しています。
チームキャラクターによる選手インタビュー、選手同士のゲーム大会など趣向はそれぞれで、選手の素顔を垣間見ることができます。

またまた個人の見解ですが、試合重視の自分にとって印象的だったのが大阪ブルテオンのチャンネルで見たダイジェスト。ゲームの様子を、ベンチ近くの独自のカメラで撮影したもので、至近距離からのボールの速度やヒット音が大迫力。タイム時の選手の息遣いや声かけまで見られて、手に汗握る映像でした。

バレーをテーマとした SNSの発信チャネル
ネットで男子バレーボール情報を検索するようになって、自分のSNSにも、バレーマニアのSNSがどんどん流れてくるようになりました。
彼らの情報は早くて細かい! 配信の実況では触れられなかったファインプレーや、選手の体調、移籍情報など、バレーオタクにはたまらない情報源となっています。

TBSスポーツ公式:バレーボール – YouTube
6月からの国際大会ネーションズリーグの放送権ももつ、TBSのYouTubeチャネル。主に日本代表をテーマした動画が主ですが、スーパースター選手の好プレーダイジェスト動画が圧巻です。
海外選手も取り上げていて、今季SVリーグで活躍した二ミル、デファルコなども、一年前は海の向こうの怪物、としてフィーチャーされていました。そんな怪物がSVリーグに参画するなんて夢のよう、と当初は興奮したものです。

TAWAGOTO VBLOG –
バレー愛がほとばしるブロガーさん(おそらくです)が運営するバレー関連情報まとめサイト。SVリーグのみならず、世界大会から大学バレー、高校バレーも網羅。Xでつぶやかれる試合観戦中のツィートに、納得、賛同すること多し!

ビークイック/BeeQuick – YouTube
石川祐希選手と同学年のバレーボールプレーヤーお二方が運営するYouTube。バレーのインフルエンサー的存在のようで、強豪校に潜入など、特に高校バレーに焦点を当てていますが、高校や大学で同期だったSVリーガーの話がたまに登場して微笑ましいチャンネルです。

エグチ【バレーオタク】 – YouTube
個人のTiktokに、頻繁に動画が流れてくるようになりました。この方も特に高校バレー愛好者で、その卒業生のその後の活躍、という視点でSVリーグをみておられる様子です。選手紹介やホットニュースをピンマイクを持ってゆっくりイケボで紹介する、自称バレーオタクの金髪青年チャネル。

観戦が楽しくなる、3つの秘訣

バレーはゲームそのものがおもしろい。でも、そのゲームがさらに楽しくなる、ちょっとしたコツもあります。

SVリーグ 公式サイト 選手の紹介ページを見ながら観戦
「なに?今のプレー」「この人めっちゃすごい」・・・
SVリーグには、代表選手に引けを取らない実力のある選手がワンサカいます。最初は日本代表選手を目当てに見ていたとしても、試合が進むにつれ、他に気になってくる選手が後を絶たない・・・。
そんな時には公式サイト。チームごとの選手紹介ページから、背番号でその選手を調べながら見てみてください。誰の同期か、得意技が何か なども新たなインプットができて「推し」が広がっていきます。

福澤達哉さんの解説を聞く
福澤さんは、長い間パナソニックパンサーズ(現大阪ブルテオン)の主力選手だった元日本代表選手。知性的かつ情熱的なしゃべりが魅力の福澤さんは、世界大会の解説に引っ張りだこですが、時々SVリーグの主要なゲームの解説に登場してくれます。ブロックとレシーブの関係性、サーブの狙いどころ、トスの作戦など、目からうろこのお話が聞けて、バレーの見どころが何倍にも膨らみます。

コートエンドから見る
これは、いつか試合を生で見る機会ができた時におすすめの方法です。
座席は、コートエンドを狙ってみてください。選手がサーブを打つ後ろ側の席です。テレビ放送では見られないボールの動きを目撃することができます。
特に驚くのが、トスの伸びやスピード。コートの横幅いっぱいに飛ぶトスは、サイドラインからは見られない光景です。
また、トスと共に、4人のアタッカーが一斉に助走を始める一瞬の動きは、まるでアニメ「ハイキュー!」の実写版のよう!
さらに、サーブの曲がり具合が目撃できるのも、この位置の特権です。
コート上で選手の一員になったような気分、ぜひ、体感してください。

まとめ

人気が上昇するバレーボール。人気選手が活躍する拠点である、SVリーグ を紹介いたしました。
日本代表の有名選手以外にも、輝く選手がたくさん集まっている場所です。
あと数年で、世界最高峰のリーグを目指す、活気あるスポーツリーグ。
未来の石川祐希が見つかるかもしれません。
チケットを取って、足を運ぶのは難しいかもしれないけど、おうちで楽しむ方法もあります。
ぜひ次のシーズンでは、一度動画をのぞいてみるところから始めてはいかがでしょうか?

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